デファレンシャルギヤとは

唐突なたとえですが、学校時代の行進練習を思い出してください。横に四列くらいに広がった隊形で行進していたとします。行進がカーブに差し掛かって、内側の人と外側の人が同じ歩幅で歩いたらどうなるでしょう。内側と外側では移動距離が違うため、列が乱れてしまいますね。


自動車もこれと同じで、主にカーブなどで左右の車輪の回転数に差がないとうまく曲がれなかったり、路面からの力が逆にタイヤに伝わって負荷がかかります。それを防ぐため、左右のタイヤの回転数に差をつけて滑らかに曲がれるようにするのが「デファレンシャルギヤ」の役割です。日本語では「差動装置」と訳したりします。確認できる最古のものは1827年に蒸気自動車用に特許申請された差動歯車だということです。
その仕組みですが、左右のタイヤは串団子のように一本の軸でつながっているのではなく、異なる2本の軸にそれぞれつながっているのです。その2本の軸は差動歯車の機構で連結されていて、車が直進している場合は2本の軸は同じく回転し、あたかも1本の軸のように振る舞います。しかし、カーブなどで一方の軸に負荷がかかると、2本の軸を結ぶ歯車が作動を始め、もう一方の軸が余分に回転するように動力を伝えるのです。図なしでは伝えるのは難しいですが、カーブを曲がるというありふれた走行でも、車の内部では色々な仕組みが働いているのです。

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